大会長挨拶

 平素は大変お世話になり、厚く御礼申し上げます。
 この度、日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部合同学術大会2024の大会長を拝命しました岐阜大学医学部附属病院薬剤部 鈴木昭夫です。

 今大会のテーマは、「社会と医療の変化に応える薬学の未来」としました。我が国では、急速な少子高齢化が進み、人口が減少するなかで高齢化率は上昇を続けています。このような状況に対応すべく、医療・介護の領域では、「地域包括ケアシステム」と「病院機能の分化と連携」が推進され、各地域の実情にあわせた地域医療の構築が求められています。また、創薬では高い有効性に加え、高齢者に対してより忍容性の高い医薬品の研究・開発が必要になると考えます。一方、令和 5 年に、我が国の医療 DX 戦略の根幹を担う電子処方箋の運用が始まりました。薬剤師業務の DX 化は「対物業務」の効率化と「対人業務」への推進が期待されています。したがって、これからの薬学には、変化する社会や保健医療のニーズに応えるための研究や教育、薬剤師業務の変革が求められます。本学術大会は、全国でも稀な日本病院薬剤師会と日本薬学会の合同学術大会です。現在活躍している薬剤師や大学教員、これからの薬学を担っていく薬学生の皆さんと「社会と医療の変化に応える薬学の未来」について活発な意見交換ができる良い機会にできればと考えます。

 本大会は、病院薬剤師、薬学教員が共同でプログラムを企画・運営しています。例年にならい、合同メインシンポジウム、その他、東海薬学教育コンソーシアムによる FD 企画シンポジウム、共催セミナー等を予定しています。さらに一般演題では多くの方々にご発表いただき、有意義な大会を目指したいと思っています。スタッフ一同、誠意をもって対応させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
日本病院薬剤師会東海ブロック・
日本薬学会東海支部合同学術大会2024
大会長 鈴木 昭夫
(岐阜大学医学部附属病院 薬剤部長)
2024年1月吉日
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